旅館・ホテルのSEO対策で、キーワードを30個集めて月4本書く手順(周辺の観光地の記事1本で、検索表示が34倍になった実例つき)

この記事は、検索から初めてのお客様を迎えたい旅館・ホテル・ゲストハウスの方に向けて書いています。「SEO」=GoogleやYahoo!で検索したときに、自分のサイトが上のほうに出るようにする対策のことです。宿を探すお客様は、「地域名+温泉」や周辺の観光地の名前でも検索します。ここではその言葉を30個集めて月4本の記事にする手順を、サーチコンソールの見方まで順番に書きます。9つの施策の全体と立ち上げる順番は「旅館・ホテルの集客方法9つと、立ち上げる順番|長野と北海道の宿でやっている全手順」にまとめました。

旅館の周辺の田園と山の景色|宿の近くの観光地を記事にして検索から人を迎える
FIELD / RYOKAN / JAPAN  ·  宿の周辺

宿の名前で1位でも、新しいお客様は別の言葉で来る

検索から来る人は、自分から探して来た人です。広告で見せられた人より、予約に近いところにいます。

一度上位に出るようになると、そのページから人が来続けます。広告は止めた日に表示が消えますが、検索の記事は書いたあとも残ります。

最初に、自分の宿がいまどう検索に出ているかを確かめます。やることは、次の2つの検索です。

手順1:宿名で検索して、1ページ目を書き写す

まず、宿名だけで検索します。1ページ目に出てきたものを、上から順に紙に書き写してください。

公式サイトが1番目に出ていない場合、そこがいちばん先に直すところです。予約サイトの掲載ページが上に出ていると、公式サイトで予約するはずだった方がそちらで予約します。

手順2:「地域名+温泉 旅館」で検索して、同じことをする

次に、お客様が使いそうな言葉で検索します。地域名と宿の種類を組み合わせて、1ページ目を同じように書き写してください。

1ページ目に並ぶのは、ほとんどがポータルサイトと地域の紹介記事です。「ポータルサイト」=たくさんの宿をまとめて載せている、予約サイトや旅行の情報サイトのことです。

この1ページ目に、自分の宿の記事を割り込ませるのが目標になります。宿名で探す人はもう宿を知っている人なので、初めてのお客様を迎えるにはこちらの言葉で出ることが欠かせません。

宿の近くの滝の記事、1週間で検索に3,361回表示

私たちは長野県高山村の旅館「松川館」を2026年に引き継ぎ、いまは営業再開に向けて準備しています。その松川館の公式サイトで書いてきた読みもの記事のうち、いちばん見られたのは宿の近くにある「雷滝」という滝の記事でした。

2026年8月30日時点の直近7日で、この記事は検索結果に3,361回表示されて93回クリックされました。その前の23日間の表示回数を1週間あたりにならした数と比べると、表示の回数は34.4倍です。

計算すると、それまでの表示は1週間に100回ほどでした。

同じころには、読みもの記事をまとめるとサイト全体のクリックの42%と表示の57%を占めていました。

松川館では記事の公開ペースを一時1日2本に増やしたあと、1日1本に戻しました。Googleは検索のために記事を大量に作るサイトを低く評価する方針を出しているので、そう見なされないように抑えています。

宿の方がご自身で書く場合は、あとで書く月4本のリズムで進めてください。

北海道の宿は、受け皿のページを足して75ページ以上に

私たちが支援している北海道の宿は、客室が全3室の古民家のオーベルジュ(料理を中心にした宿)です。この宿では、検索の受け皿になるページを10枚以上足しました。

「受け皿」=検索してきた人が最初に着いて、そのまま予約まで進めるページのことです。その後は英語・繁体字中国語・韓国語のページも加えて、サイトは75ページ以上になりました。

2026年1月から8月までにサイトを訪れた人は4.1万人で、前年の同じ時期の2倍を超えています(前年比 +109.4%)。この人数には、広告やSNSから来た人も含まれています。

宿名・地域・悩みの3層に分けて、書く順番を決める

キーワードは、紙を3つに区切って層ごとに書き出します。1つの層に10個ずつを目安にすると、30個になります。

層どんな人の言葉か例
第1層:宿名の層もう宿を知っている人宿名/宿名+予約/宿名+料金/宿名+アクセス
第2層:地域と目的の層行き先を決めかけている人地域名+温泉/地域名+旅館/地域名+日帰り温泉/地域名+貸切風呂/周辺の観光地の名前
第3層:悩みと状況の層条件に合う宿を探している人赤ちゃん連れ 温泉/犬と泊まれる宿 地域名/一人旅 温泉 地域名/記念日 旅館 地域名

いちばん大事なのは、第3層です。競合が少ないうえに、予約に近い言葉が並ぶからです。

第2層には、周辺の観光地の名前も入れてください。松川館の滝の記事のように、その土地へ行こうとしている人の入口になります。

30個を、書く順番に並べる

並べる前に、書き出した言葉をGoogleの検索窓に入れて下に出る候補(サジェスト)を確かめます。候補に1つも出てこない言葉は、探す人が少ないので順番を後ろに回します。

並べるときは、自分の宿が本当に強い項目を上に持ってきます。たとえば自分の宿は犬と泊まれるのに近くにそういう宿がないなら、「犬と泊まれる宿 地域名」は上位に出やすい言葉です。

嘘の強みで書くと、記事から来たお客様がすぐに離れてしまいます。記事にするのは、宿で本当にできることに限ってください。

1本2,000字・7項目の型で、月4本を公開する

1本の記事は、次の7つの順番で組みます。

順番書くこと
1. 見出し検索されている言葉を、そのまま入れる
2. 冒頭3行この記事で分かることを、先に書く
3. 結論迷っている人が知りたい答えを、先に出す
4. 理由と詳細写真を3枚以上入れる
5. 実際の情報料金・時間・持っていくもの・予約方法
6. よくある質問3つ書く
7. 予約ページへのリンク記事の最後に置く

文字数は、2,000字前後で十分です。記事の良し悪しは、長さより答えが書いてあるかどうかで決まります。

記事の中に「よくある質問」を入れておくと、疑問の形で検索した人にも見つけてもらいやすくなります。公式サイトに、電話でよく聞かれる質問を10個書いておくのも同じ理由です。

記事の組み立て(例・第2層「地域名+貸切風呂」の場合)

見出し:○○温泉で貸切風呂のある宿を探すときに、確かめること

冒頭3行:この記事で分かること(貸切風呂の予約の要不要・時間・料金)を先に書く

結論:自分の宿の貸切風呂の使い方を、一言で答える

理由と詳細:貸切風呂の広さや湯の種類を、写真3枚以上で見せる

実際の情報:予約の方法・使える時間・料金・持っていくもの

よくある質問:「当日でも予約できますか」などを3つ

予約ページへのリンク:「空室と貸切風呂の時間は、こちらで確かめられます」と書いて置く

実例:松川館の「雷滝」の記事の見出し

記事の題名:雷滝は、裏側から見られる滝。行き方と、歩くときの注意

見出し1:落差は約30m。滝の裏を歩いて通り抜けられます

見出し2:見学は無料。駐車場は6台で、仮設トイレがあります

見出し3:冬期は閉鎖されます。歩けるのは春から11月中旬まで

見出し4:濡れた通路と落石に注意。熊鈴も持っていきます

見出し5:紅葉の見頃は10月20日頃。標高は1,100mです

見出し6:山田温泉から車で15分。八滝とあわせて回れます

記事の最後:よくある質問と、松川館の予約・問い合わせの案内

どの見出しも、行く前に知りたい答え(料金・駐車場・時期・注意点・距離)を先に書いています。宿の紹介は記事の最後だけにして、見出し6の距離の話から宿につなげる組み立てです。

月・水・金に分けて、週1本を公開する

月4本は、週1本のペースです。1本の記事を月曜・水曜・金曜の3日に分けて書き、金曜に公開します。

曜日やること
月曜見出しと構成だけ決める
水曜本文を書く
金曜写真を入れて公開する

3日の作業を合わせて、1本あたり2時間ほどで回せます。曜日と時間を先にカレンダーに入れておくと、忙しい週でも止まりにくくなります。

サーチコンソールで、表示された言葉を月1回見る

「サーチコンソール」=Googleが無料で提供している、自分のサイトがどんな言葉で検索結果に出たかを確かめられる道具です。正式な名前は、「Google Search Console」です。

登録の手順

1
Googleのアカウントでログインする。サーチコンソールの画面を開いて、ログインします。
2
サイトのURLを入れる。公式サイトのURLを入力します。
3
指示されたファイルかタグを、サイトに置く。自分で置くのが難しければ、サイトを作った制作会社に頼んでください。
4
数日待つ。設置してから数日で、データがたまり始めます。

月1回、表示された言葉を確かめる

見るのは、月1回で足ります(私たちがすすめる目安です)。管理画面の「検索パフォーマンス」を開くと、検索された言葉が並びます。

言葉ごとに、表示された回数とクリックされた回数を確かめられます。見ることと、見つけたときにやることは次の3つです。

見ること見つけたときにやること
宿名以外の言葉で表示されているか表示されていなければ、第2層と第3層の記事を先に書く
表示は多いのに、クリックが少ない言葉その言葉を、記事の見出しにそのまま入れ直す
3ヶ月たっても順位が上がらない記事書き直す(新しく書くより早く結果が出ることがある)

サーチコンソールは、GA4(サイトに来た人の数や動きを数えるGoogleの無料の道具)とつないでおきます。つないでおくと、検索で表示された回数とサイトに来た人の数を並べて見られます。

私たちが会社のサイトでこの2つをどう見ているかは「Search ConsoleとGA4を、非エンジニアの会社がどう使いこなしたか」に書いています。

多言語のページは、日本語のページがそろってから

海外のお客様にも来てほしい場合は、日本語のページがそろってからほかの言語に広げます。順番を逆にすると、どの言語のページも中途半端になります。

北海道の宿では日本語のページを整えたあとに、英語・繁体字中国語・韓国語まで広げました。

記事を書きっぱなしにする、など4つのつまずき

1
宿名で1位に出ているから、安心してしまう。宿名で探す人は、もう宿を知っている人です。初めてのお客様は、第2層と第3層の言葉から来ます。
2
記事を書きっぱなしにする。3ヶ月たったら、順位が上がらなかった記事を直します。新しく書くより、書き直すほうが早く結果が出ることがあります。
3
どこかの記事を写して並べ替える。写した記事は上位に出ません。自分の宿にしかない事実を書いてください。
4
予約ページへのリンクを貼り忘れる。記事を読んだ人が予約する場所に行けません。記事の最後には、必ず予約ページへの案内を置きます。

記事より先に、公式サイトの予約の仕組みを整える宿

公式サイトに自社の予約の仕組みがない宿は、記事を読んだ人が予約する場所がありません。その場合は、記事を書き始める前に公式サイトの予約の仕組みを整えてください。

記事は、書いてすぐには順位が上がりません。3ヶ月たって見直すところまでを1つの区切りとして、続ける前提で始めてください。

このページのチェックリスト(7項目)

終わった項目に、印をつけながら進めてください。

資料「脱OTAの全手順」(無料)

このページのチェックリストを含む9章分(チェックリスト70項目・全31ページ)を、印刷できるPDFでお送りします。

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よくある質問

SEO対策は、何から始めればよいですか。

宿名と「地域名+温泉 旅館」で検索して、1ページ目に出るものを書き写すところから始めます。そのうえでキーワードを3層で30個集めて、書く順番に並べてください。

記事は、何文字書けばよいですか。

2,000字前後で十分です。記事の良し悪しは、長さより迷っている人が知りたい答えが書いてあるかどうかで決まります。

効果が出るまで、どのくらいかかりますか。

検索は、始めてすぐには動きません。書いた記事は3ヶ月たったところで順位を見直し、上がらなかったものを書き直してください。

宿名で1位に出ていれば、SEO対策は要らないですか。

必要です。宿名で探すのはもう宿を知っている人なので、初めてのお客様を迎えるには地域名や周辺の観光地の名前で出る記事が要ります。

英語など、多言語のページはいつ作ればよいですか。

日本語のページがそろってからにしてください。順番を逆にすると、どの言語のページも中途半端になります。

記事を書く時間がないときは、どうすればよいですか。

月・水・金に分けて、1本を2時間ほどで書くリズムを試してください。それでも時間が取れない場合は、外に任せる方法もあります。

無料相談はこちら

検索から人が来る記事を月4本、キーワードの洗い出しから企画・執筆・公開までお引き受けするご相談を承っています。お申し込みの方には、お宿の集客カルテ(通常5万円相当)をお作りします。

無料相談はZoomで1時間です。相談だけで終えていただいても構いません。

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