コードを書けなくても、
外注もしなくても。AIとサイトを運用する新しい形

サイトを1行直すだけなのに、見積もりと納期を待つ。そんな経験はないでしょうか。プログラマーを雇う、ノーコードツールを使う。サイト運用には、長らくこの2つの道しかありませんでした。私たちOne Ismは、そこにもう1つ、AIエージェントに指示して直接更新する道を選び、日々の運用に組み込んでいます。この記事では、その運用の実際を紹介します。

AIとサイトを運用する新しい形|日々の更新業務のイメージ
OPERATION — DAILY SITE UPDATE  ·  AIとの日々の運用

先に結論。サイト運用には3つの道がある

サイトを持つと、必ず更新が発生します。料金を直す、実績を足す、文章を整える。その更新を誰がやるかで、運用の形は大きく変わります。私たちが見てきた選択肢を、まず並べます。

1
プログラマーを雇う、または外注する。自由度は高いですが、依頼のたびに時間とお金がかかります。小さな更新のために動いてもらうには、割に合わないことも多いです。
2
ノーコードツールで自分たちで直す。即座に直せますが、用意された型の中でしか動けません。型の外にあることは、結局あきらめるか、別料金で外注することになります。
3
AIエージェントに指示して直接更新する。日本語で伝えるだけで、コードの読み書きなしに更新できます。型に縛られにくく、依頼のたびの費用感覚も薄れます。私たちはこの道を選びました。

実際にこの体制で、oneism.jpの公式サイトを1日で4ページから15ページ以上へ増やしたこともあります。ここから先は、なぜ3つ目の道を選んだのか、そして実際にどう運用しているのかを、具体的にお伝えします。

なぜ、この道を選んだのか

私たちOne Ismは、2023年7月に資本金100万円で設立した会社です。代表は大橋祐哉。地方の再興とAIマーケティングの支援を仕事にしています。

自社でも、公式サイトのほかに複数のサイトを持っています。たとえば自社で運営する旅館(創業140年)のサイトです。料金や空室状況、季節の情報など、更新の頻度は決して低くありません。

プログラマーを雇う道は、まず選びませんでした。専任を置くほどの更新量ではなく、かといって毎回外注すると、細かい修正のたびに見積もりと納期を待つことになります。「見出しを1つ直したいだけなのに」という場面が積み重なると、更新そのものが後回しになっていきます。

ノーコードツールも試しましたが、限界を感じました。用意されたパーツを組み合わせるのは速い一方で、少し凝った表現や、検索エンジン向けの構造化データのような「型の外」のことをしようとすると、結局手が止まります。

私たちが日々AIエージェントを使って仕事をする組織だったことも、後押しになりました。文章を書く、データを整理する、判断の材料を集める。すでに社内の多くの作業をAIに指示する形でやっています。サイトの更新も、同じやり方で回せるはずだと考えました。

実際の運用フロー(依頼から公開まで)

「AIに任せる」と言っても、思いついたことがそのまま何の確認もなく世に出るわけではありません。私たちが実際に踏んでいる工程を、順番に説明します。

1
気づいた時に、日本語でそのまま伝える。「料金ページのこの数字を直して」「この実績を追加して」というように、直したい箇所と事実を伝えます。
2
AIエージェントが該当ページ・該当ファイルを探し、修正案を作る。サイト全体の構成やページの書き方のルールを踏まえて、既存のページに近い形で仕上げます。
3
修正内容を人が確認する。見出しや数字、事実関係に誤りがないか。スマホ・PCそれぞれで表示が崩れていないか。ここで問題が見つかれば、その場でAIに直し方を伝えます。
4
問題がなければ、GitHub経由で本番環境に反映する。私たちはGitHubにコードを置き、Vercelというサービスで公開しています。GitHubへの反映をきっかけに、公開ページが自動で更新される仕組みです。
5
公開後、実際のURLで表示を確認する。本番のページを開いて、意図した通りに直っているかを最後にもう一度見ます。

1文字の修正でも、ページを丸ごと新設する場合でも、この流れ自体は変わりません。違うのは、事前に伝える情報の量です。ページ新設のような大きな変更は、載せたい事実や構成をあらかじめ整理してから頼むと、仕上がりが早く安定します。oneism.jpを1日で4ページから15ページ以上に増やせたのも、この流れを繰り返した結果です。

実際のやり取りの例

言葉で説明するより、実際にどう頼んでいるかをそのまま書きます。特別な言い回しは要りません。日常の言葉で伝えています。

A
「料金ページの数字が古いから直して」。ページ名と直したい箇所を伝えるだけで、該当ファイルを見つけて更新します。
B
「この実績を新しく追加したい」。載せてよい事実を渡すと、既存のページの構成にあわせて文章を作り、差し込みます。
C
「このページの文章、ちょっと硬いから読みやすく」。トーンの指示だけで、サイト全体の書き方のルールにあわせて整えます。
D
「スマホで見たとき崩れてないか確認して」。見た目のチェックまで自分たちで完結します。

Before:料金ページの表記が古いままになっていて、問い合わせで指摘を受けたことがありました。直すには制作会社への連絡が必要で、修正が公開されるまで数日かかっていました。

After:気づいたその日のうちに、AIエージェントへ「この金額をこの数字に直して」と伝えるだけで済みます。修正内容を確認し、その日のうちに公開まで終えられます。

大事なのは、依頼のたびに「見積もり」や「発注」という手続きが挟まらないことです。思いついたときに伝えて、できあがりを確認する。この往復の軽さが、更新の頻度そのものを上げてくれます。

もちろん、伝えるだけで何でも思い通りになるわけではありません。曖昧な指示は、曖昧な仕上がりになります。「良い感じに」ではなく、「この見出しを、この事実に差し替えて」というように、具体的に伝えるほど、仕上がりは安定します。

公開前には、必ず人の目で確認します。表示が崩れていないか、事実と違う数字が紛れ込んでいないか。ここは省きません。AIに任せるのは作業までで、公開の判断は人が持ちます。

つまずきやすい3つの失敗パターン

この運用を始めてから、私たちが実際につまずいた・気をつけている3つを共有します。

1
指示があいまいで、仕上がりが意図とずれる。「良い感じに直して」だけでは、何を基準に良いとするかがAIに伝わりません。対処法は、事実・数字・優先したい見出しなど、具体的な材料を渡すことです。材料が具体的であるほど、修正案は一発で近づきます。
2
公開前の確認を省略し、誤った情報がそのまま出てしまう。急いでいるときほど、ここを飛ばしたくなります。対処法は、公開前の確認工程を必ず1つの手順として固定してしまうことです。私たちは「表示崩れ・数字・事実関係」の3点を必ず見る、と決めています。
3
一度に頼む範囲が広すぎて、意図しない箇所まで変わってしまう。複数ページにまたがる修正を一度に頼むと、確認する量も増え、見落としが起きやすくなります。対処法は、修正範囲を1ページ・1箇所ずつに区切って伝え、都度、変更内容を確認することです。

この運用のメリットと向いている会社

この運用スタイルにして、実感しているメリットを整理します。

1
小さな更新が、後回しにならない。見積もりや発注を挟まない分、気づいたときにすぐ直せます。放置される誤字や古い情報が減ります。
2
型に縛られない。ノーコードツールのテンプレートの外にあることも、日本語で伝えれば形にできます。ページの新設のようなまとまった変更にも対応できます。
3
担当者の専門知識に依存しない。コードを読める人がいなくても、伝える言葉さえ整理できれば運用できます。

一方で、向き不向きもあります。専任のエンジニアを何人も抱え、複雑なシステム開発まで内製している会社には、この運用は物足りないかもしれません。

向いているのは、更新の頻度はそこそこあるのに、専任者を置くほどではない会社です。私たちのような地方の小さな会社や、サイトの更新をいつも外部に頼んでいて、そのたびに時間とお金がかかっている事業者には、特に合うと感じています。

よくある質問

プログラミングの知識がなくても運用できますか。

はい、大丈夫です。この運用は「日本語で伝える」ことが中心になります。コードを読んだり書いたりする必要はありません。伝える内容が具体的であるほど、仕上がりが安定します。

ノーコードツールと何が違うのですか。

ノーコードツールは、決まった型の中でパーツを組み合わせる仕組みです。型の外にあることは、結局できません。AIエージェントは会話で意図を伝える形なので、型に縛られにくいのが違いです。ただし判断する人は必要です。

更新のたびに費用はかかりますか。

外注のように「1件いくら」という都度課金の発想は薄れます。継続的な利用料の範囲で、更新の回数を気にせず頼めるのが特徴です。ただし前提として、AIエージェントを扱える環境の用意は必要です。

間違った内容を公開してしまう心配はありませんか。

その心配は正しいです。だからこそ、公開前に人が必ず確認する工程を残しています。AIに任せるのは作業であって、最終判断は任せません。この線引きが崩れると、事故につながります。

AIエージェントが確認なしに勝手にサイトを公開してしまうことはありませんか。

ありません。修正はまず案として作られ、人が確認したあとに本番環境へ反映する、という順番を固定しています。反映の手前に必ず人の判断が入る形にしているので、確認していない内容が突然公開されることはありません。

更新を頼んでから、公開までどれくらいかかりますか。

内容によりますが、小さな修正であれば、伝えてから確認・公開までをその日のうちに終えられることがほとんどです。見積もりや発注の手続きを挟まない分、外注に比べて短くなります。

小さな会社でもこの運用スタイルは向いていますか。

むしろ小さな会社ほど向いていると考えています。専任の担当者を置く余裕がなく、かといって毎回外注するほどの頻度でもない。そうした更新を、日々の合間に自分たちで回せるからです。

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サイト更新のたびに時間とお金がかかっている、そんなお悩みのご相談を承っています。私たち自身が日々この運用を行っている当事者として、実感をもとにお話しします。支援内容は「サービス紹介」のページをご覧ください。

ご相談は無料です。1営業日以内にご返信します。無理な営業はしません。

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