写真を変えても、文言を変えても、数字が動かない。そんな経験はないでしょうか。私たちも、同じところでつまずいたことがあります。多くの場合、原因はクリエイティブではありません。疑う順番を、実際の運用をもとにお伝えします。
クリエイティブを何本作り直しても、成果が変わらない。そんな時、次にクリエイティブをまた変えるのは、いったん止めてください。順番に、次の4つを確認します。
ここから先は、なぜクリエイティブから疑ってしまうのか、そして実際に何を見ればいいのかを、順番にお話しします。
成果が出ない時、多くの人がまずクリエイティブを疑います。理由は単純です。いちばん変えやすく、いちばん目に見えるからです。
写真を差し替える、文言を書き直す。どちらも、その場でできる作業です。ターゲティングの見直しや、遷移先ページの改修に比べると、手間がかかりません。
ただ、手を動かしやすいことと、原因がそこにあることは、別の話です。私たちも、この旅館の広告運用で、同じ思い込みをしたことがあります。
クリック率が低いわけではないのに、予約に結びつかない週がありました。その時、最初に疑ったのは写真でした。何本か差し替えても、数字は動きませんでした。
あとから振り返ると、原因はクリエイティブではありませんでした。詳しくは、このあとの章でお話しします。
ここから、先ほどの4つを、実際にどう確認するかという手順で見ていきます。私たちが自社の旅館の広告運用で、実際に画面を開いて確認している順番です。
最初に確認すべきは、数字そのものの正しさです。予約完了ページまで計測タグが届いていなければ、成果は実際より少なく見えます。手順は次の3つです。
ここで見つけた計測のズレは、そのままクリエイティブの評価を歪めます。計測が直るまでは、他の3つの確認結果も割り引いて見る必要があります。
計測に問題がなければ、次に見せる相手を確認します。表示回数が多いのに反応が薄いなら、興味のない層に見せている可能性があります。
良いクリエイティブでも、届く相手を間違えれば反応は出ません。ここを直さないままクリエイティブだけを変え続けても、同じ結果を繰り返します。
クリックはされているのに、予約や問い合わせに至らない。この状態は、広告ではなく遷移先ページに原因がある合図です。
表示速度、料金の分かりやすさ、予約までの手数の少なさ。ここに迷いや遅さがあると、せっかくのクリックが離脱に変わります。
複数のクリエイティブに予算を薄く配ると、どれも十分なデータが集まりません。データが少ないままでは、良し悪しの判断はつきません。
反応の良い広告に予算を寄せ、判断に足るデータを先に確保します。診断は、データがそろって初めて意味を持ちます。
この4つを順番に確認して、それでも原因が見当たらない時に、初めてクリエイティブを疑います。順番を飛ばさないことが、遠回りに見えて、いちばんの近道です。
4つの確認手順そのものは難しくありません。ただ、確認の途中でつまずきやすい場面が3つあります。私たちが実際に見てきた・経験したものです。
私たちの旅館の広告運用でも、こうした場面がありました。写真を何本か差し替えても、予約が増えない週です。
クリック率だけを見ると、悪い数字ではありませんでした。つまり、クリエイティブは仕事をしていたということです。問題は、その先にありました。
クリエイティブを疑い続けていたら、たどり着けなかった原因です。これは、この旅館だけの特殊な話ではないと考えています。
スクール事業の支援でも、同じ順番で確認したことがあります。クリエイティブより先にターゲティングの設定を見直した結果、広告費46万円で月商387万円という数字につながりました。北海道のホテルでは、ターゲティングと遷移先ページを先に整えたことが土台になり、1年で売上が約6倍になっています。
クリック率が悪くないのに成果が伸びない時は、広告の外側を疑う。私たちが運用のたびに確認している、基本の型です。
ここまでの確認手順を、実際に自分の広告管理画面で開いてみましょう。専門知識がなくても、以下の手順どおりに進めれば迷いません。
この4ステップを、クリエイティブを差し替える前に一度通す。それだけで、遠回りせずに本当の原因へたどり着けます。
まず計測が正しく入っているかを確認します。そのうえで、ターゲティング、遷移先ページ、予算配分の順に見ていきます。クリエイティブは、最後に疑う場所だと考えています。
クリック率が極端に低い、または表示回数のわりに反応が薄い場合は、そもそも見せる相手がずれている可能性があります。年齢・地域・興味関心の設定を、一度見直すことをおすすめします。
クリックされているのに予約や問い合わせに至っていないなら、遷移先ページに離脱の原因があります。表示速度、料金の分かりやすさ、予約までの手数を確認します。
複数の広告に予算が薄く分散していると、どれも十分なデータが集まらず、良し悪しの判断がつきません。効いている広告に予算を寄せることも、診断の一部です。
配信を始めてすぐの数日で判断すると、データ不足のまま間違った結論を出しがちです。ある程度の表示回数と期間を確保したうえで、順番に確認することをおすすめします。
配信直後の学習期間中に差し替えると、配信の最適化がリセットされ、かえってデータが貯まらなくなります。最低でも1週間程度、目安の表示回数を確保してから判断することをおすすめします。
広告管理画面とGA4では、コンバージョンの数え方(アトリビューションウィンドウやクッキーの扱い)が異なるため、数字がそのまま一致することはほとんどありません。どちらを判断の軸にするかを先に決め、そちらで一貫して比較することをおすすめします。
広告の成果が伸びずに悩んでいる方のご相談を承っています。クリエイティブだけでなく、計測・ターゲティング・遷移先ページまで含めて、実際の運用データをもとにお話しします。支援内容のくわしい説明は「旅館・宿の集客支援」のページをご覧ください。
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