旅館のインスタは、映える写真より
「手持ち写真の選び方」(今日からできる6ステップ)

旅館のInstagramを始めようとすると、たいてい「映える写真をどう撮るか」の話になります。ですが、現場でまず詰まるのは撮影ではなく、今ある写真の中からどれを使うかでした。私は、お預かりした325枚の写真から使う25枚を選ぶとき、ファイル名でなく実物を1枚ずつ開いて、複数の食い違いを見つけました。道具がなくても手でできる、写真の選び方と投稿の順番を中心に、正直にお伝えします。私はこの流れを、AIを使って1日で組みました。写真を送る土台は前からあったので、ゼロから1日で作ったわけではありません。大事なのは道具ではなく、順番の方だと思っています。

旅館のInstagram用に選ぶ料理写真 会席料理の一例
FIELD — RYOKAN / INSTAGRAM  ·  手持ちの写真から選ぶ

先に結論。旅館のインスタは「写真の選び方」から始められる

お店の忙しさを知っているので、長い前置きは省きます。結論から先にお伝えします。旅館のInstagramは、映える写真を新しく撮らなくても、今ある写真から立ち上げられます。ただし、選び方を1つ間違えると、料理の前菜の写真に「今夜の甘味です」と付けて世に出ることになります。私が実際にやってみて、これは外せないと思ったことを、先に並べます。

1
写真は「ファイル名」でなく「実物」を見て選ぶ。名前と中身は、思っている以上に食い違います。名前で当たりをつけるのは速さのため、決めるのは実物を見てから、と分けます。
2
AIに名前だけを渡すと、名前が事実になる。人は名前と実物を同時に見て「あれ、違うな」と気づきますが、名前しか渡されなければ、その名前を正しいものとして処理します。渡し方の問題です。
3
投稿の前に、仮説と予測の数値を書いてから出す。「なぜこれを出すか」を先に言葉にしておかないと、あとで答え合わせができません。予測を並べると、1本ずつでは見えない傾きが出ます。
4
ルールは完璧さでなく「回せるか」で決める。私は「一度使った写真は二度と使わない」という厳しいルールをやめて、「2週間のあいだ同じ写真が被らなければいい」に緩めました。そこで仕組みが回り始めました。
5
まずフィード(残る投稿)から整える。ストーリーは24時間で消えるので、日々の細かい発信に。積み上がって資産になるフィードを、先に整えます。
6
予約への効果は、いま計測を仕込んでいる最中。数字が取れたら、あらためて正直に書きます。今お伝えできるのは、その手前の「作り方の手順」です。

ここから先は、私が一つの宿のInstagramと向き合った、実際の記録です。うまくいった話だけでなく、途中で開いた穴も、まだ自動になっていない部分も、正直に書きます。

なぜ「映える写真の撮り方」から書かないのか

「旅館 インスタ」で検索すると、映える写真の撮り方や、加工のコツの話がたくさん出てきます。もちろん、写真がきれいなことは大切です。ですが、私が現場で最初に詰まったのは、撮影ではありませんでした。今ある写真の中から、どれを使うかを決める部分でした。

宿には、たいてい写真がたくさんあります。料理、客室、お風呂、景色。撮りためたものが、フォルダの中に眠っています。新しく撮りに行く前に、まずこの手持ちの写真を正しく選べるかどうかが先です。ここを飛ばして「もっといい写真を撮ろう」と考えると、いつまでも始まりません。

だから、この記事では映える写真の撮り方ではなく、手持ちの写真の選び方から書きます。私が実際にやったのは、ゼロから撮り直すことではなく、すでにある写真を1枚ずつ確かめて、使える棚に並べ直すことでした。

先にお伝えしておくと、これから書く手順は、AIや自動化がなくても、手で同じ順番でできます。私はたまたまAIで速くやりましたが、効いているのは道具ではなく、順番の方です。記事の後半に、道具を使わない「手を動かす順番」も6つのステップで置いておきます。

AIを3つ動かして、宿のインスタを1日で立ち上げた

お手伝いしている、ある宿のInstagram運用を、AIのエージェントを3つ同時に動かして、1日で組み上げました。AIとのやり取りの窓を3つ開いて、別々の仕事を頼んでいる、という状態です。1つ目に「投稿の型を作って」、2つ目に「写真325枚から使えるものを選んで説明を書いて」、3つ目に「数字がダッシュボードに流れるようにつないで」。私は真ん中で受け取って、出す前の判断(この写真でいいか、この数字は本当か、この言葉は宿に合うか)だけをしていました。

正直に前提を書いておきます。写真と文章をInstagramへ送る骨格の部分は、以前に一度作ってありました。この日にやったのは、その上に乗る残りの全部です。ゼロからすべてを1日で作った、という話ではありません。

組んだ流れは、こうなります。

1
AIが、使える写真の棚から今日の投稿に使う写真を選ぶ。
2
AIが、その写真に合わせてキャプション(本文)を書く。
3
別の役割のAIが、事実と食い違っていないかを点検する。
4
点検を通ったものが「承認待ち」に入り、私のLINEに届く。
5
私がLINEで「承認」と返すと、そこで初めて投稿される。
6
数日後、いいね・保存・リーチの実数を取りに行き、ダッシュボードに反映される。

この1から6を、週2回の朝に自動で回るようにしました。数字の取り直しは毎朝の決まった時刻です。新しく契約したサービスはありません。使っているのは、Instagramの公式の窓口(プログラムから投稿を送れるAPIという仕組み)、私のLINEへの通知、そして決まった曜日と時刻にプログラムを起こすパソコンの機能の3つだけです。

この記事で一番お伝えしたいのは、この仕組みの華やかさではありません。仕組みを作る途中で、私が3回つまずいた場所です。3つとも、AIが出してきたものだけを眺めていたら気づけないズレでした。見た目はどれも完璧でした。気づけたのは全部、AIの答えを「別の何か」と突き合わせたときです。突き合わせた相手は、写真の実物、過去の実数、別のAI。ここからは、その一つ目の話です。

写真325枚を、私は最初「ファイル名で選べる」と思っていた

お預かりした写真は、325枚ありました。このうち「お客様提供」というフォルダに入っていた30枚は、写っている方の許可の問題があるので、最初から使いません。残りから、Instagramで使う25枚を選ぶ。ここが最初の仕事でした。

AIに選ばせるとき、私は正直、ファイル名を見て選ばせればいいと思っていました。名前が、やたら整っていたんです。たとえば、こんな具合です。

「料理_土鍋の蓋をとる鶏肉ウニの会席_001.jpg」。
「料理_紙製器の生ハム盛り合わせ_001.jpg」。
「アクティビティ_窓辺で飲むコーヒーと手_001.jpg」。

カテゴリ、内容、連番。きれいに構造化されています。中身を開かなくても選べそうに見えました。画像を1枚ずつAIに見せるのは、時間もお金もかかります。名前で済むなら、その方が安い。そう考えたわけです。

念のため、選ばせた25枚だけ、実物を開いて確かめました。本当に、念のため、でした。

ファイル名「黄色いデザート」の実物は、魚介の前菜だった

開いてみたら、けっこうな確率でズレていました。

「土鍋の蓋をとる鶏肉ウニの会席」を開くと、土鍋の中にいたのは鮭といくらときのこでした。鶏肉もウニもいません。「紙製器の生ハム盛り合わせ」は、紙の鍋に薄切りの肉を箸で入れようとしている、しゃぶしゃぶの写真でした。「窓辺で飲むコーヒーと手」は、ガラスのカップに入っていたのが琥珀色の紅茶で、写っていたのは手だけでなく、本を持って座っている人の後ろ姿でした。

そして「黄色いデザートをスプーンで召し上がる」というファイル名の写真は、料理人が匙のかたちをした器に、刻んだ魚介と香草を盛りつけている、作っている途中の前菜でした。デザートではありません。召し上がってもいません。

断っておくと、宿が間違えたわけではありません。以前に写真をまとめて仕分けしたとき、機械的に付いた名前です。黄色い器に何かが乗っていれば「黄色いデザート」になる。そういうズレです。

もし私がファイル名だけで選んでいたら、「今夜の甘味です」というキャプションに、魚介の前菜の写真が付いて世に出るところでした。宿のアカウントで、しかも自動で。

結局この25枚は、1枚ずつ実物をAIに見せて、説明文を書き直しました。「艶やかな黒い丸浴槽に、なみなみと張った湯。窓の外の新緑が、やわらかく映り込む」といった具合に、見たままを書き起こす形です。そして今、毎週の投稿でAIが選べるのは、この25枚だけです。325枚から自動で選ばせてはいません。人が実物を見たものだけを棚に入れ、その中から選ばせる。増やすときも、実物を見てから足します。

怖いのは、このズレが、出力を見ても分からないところです。ファイル名で選んだ25枚のリストは、選んだ理由まで添えて、自信たっぷりの顔で返ってきていました。実物と突き合わせるまで、私はそのリストを疑う理由を1つも持っていませんでした。名前で当たりをつけるのはいい。でも、決めるのは実物を見てから。これが1つ目の学びです。

ファイル名で選ぶと中身と食い違う例の図。黄色いデザートというファイル名の実物は魚介の前菜、鶏肉ウニの会席は鮭といくらときのこ、生ハム盛り合わせはしゃぶしゃぶ、コーヒーは紅茶だった。名前で候補を絞り、実物を見て採用を決める流れを示す

投稿の前に、仮説と予測の数値を書いてから出す

2つ目のつまずきは、写真ではなく数字の方でした。

AIに投稿の下書きを書かせるとき、私は1本ずつ「仮説」と「予測」もセットで書かせました。この写真とこの言葉なら、リーチ(何人に届くか)はこれくらい、いいねはこれくらい、保存(あとで見返すためのブックマーク)はこれくらい、という見込みです。なぜ、投稿の前にわざわざ予測を書かせるのか。答えは単純です。投稿前に言葉にしておかないと、あとで答え合わせができないからです。

宿選びは、何日もかけて比べるものです。だから私たちは、その場の「いいね」より、あとで見返すための「保存」を一番見ています。どの指標を大事にするかは、宿によって変わります。大事なのは、出す前に「なぜこれを出すか」を1本ずつ言葉にしておくことです。

投稿前に仮説と予測の数値を書いてから出し、数日後に実績と自動で突き合わせるループの図。仮説を書く、予測を書く、投稿する、実績を取り込む、予測と実績を照らす、次の投稿に活かす、の順で回る

このとき、面白いことに気づきました。出てきた予測を10本並べてみると、伸ばしたいと私が伝えていた指標だけが、そろって強気の数字に寄っていたんです。人間の会議でも同じですよね。「今期はこの数字を見ます」と言われた瞬間、全員の見積もりが、そこだけ強気になる。あれと同じ傾きが出ていました。

1本ずつ見ていたら「この写真ならこれくらいはありえるかな」で通していたと思います。10本まとめて並べて、初めて傾きに気づけました。予測を書かせるときは、過去の実数を横に置いて、1本ずつでなく分布で見る。これが2つ目の学びです。

「分布で見る」というのは、難しいことではありません。たとえば過去10本ぶんの保存数を紙に書き出して、その真ん中あたりの数を1つ決める。今回の予測が、その真ん中より上か下かを見る。それだけです。真ん中より上ばかりが並んだら、それは狙いが効いた合図か、見込みが甘い合図の、どちらかです。

ただし、この傾きを「AIは数字を盛る」と断定するのは、まだ早いです。保存されやすい切り口を狙った結果、たまたま全部が上に寄っただけ、という説明もつきます。実際の反応はこれから返ってきます。答え合わせは、数字が揃ってからです。予測と実績を自動で突き合わせる仕組みまでは、もう入れてあります。

「未使用の写真だけ」をやめて「2週間被らなければいい」にした

3つ目は、つまずきというより、ルールの作り直しの話です。

最初、私は写真の使い方に厳しいルールを敷いていました。「一度使った写真は、二度と使わない」。同じ写真が何度も出るのは格好悪い、という理由です。ですが、使える写真は25枚しかありません。この厳しさだと、あっという間に在庫が切れて、仕組みが止まります。完璧なルールが、続かない仕組みを生んでいました。

そこで、ルールを緩めました。「一度使ったら二度と使わない」ではなく、「2週間のあいだ、同じ写真が被らなければいい」に。そうしたら、仕組みが回り始めました。2週間も空けば、同じ写真でも見る人の印象は変わります。むしろ、いい写真を寝かせておく方がもったいない。

ここで学んだのは、AIに渡すルールは、細かく完璧にするほど回らなくなる、ということです。厳しいルールを渡すと、そのルールを守れずに仕組みが止まり、結局は人が毎回手を出すことになります。完璧なルールより、回せるルール。これが3つ目の学びでした。宿の運用は、続かなければ意味がないので。

フィードとストーリー、宿はどちらから整えるか

Instagramには、投稿の置き場が大きく2つあります。フィードと、ストーリーです。この2つは、性格が違います。

フィードは、プロフィールに残る投稿です。あとから宿を調べた人が、さかのぼって見られます。積み上がって、宿の顔になっていきます。ストーリーは、24時間で消える投稿です。今日の空模様、今夜の一品、送迎バスの時刻。消えることを前提にした、日々の細かい発信に向いています。

私たちは、まずフィードから整えました。消えずに残る資産の方を、先に固めたかったからです。テストとして実際に1本、写真2枚を横に並べたカルーセル(複数の写真を1つの投稿にまとめる形)で、フィードに投稿しました。ここまでを、まず自動で回る形にしました。

ストーリーは、日々のその場の空気を出すのに向いています。宿の場合、チェックインの時間帯の景色や、その日の食材の仕込みなど、消えていい鮮度のものが合います。私たちの仕組みでは、ストーリーの自動化はこれから足していく部分です。順番として、残るフィードを先に整えて、消えるストーリーはその次、と決めました。どちらが上ということではなく、資産になる方を先に、という順番です。

いま自動で動いているのはここまで、人の手が要るのはここから

現在地を、正直に3つに分けて書きます。盛らないことが、この記事の値打ちだと思っているからです。

いま自動で動いているもの

下書きの生成(週2回の朝)、事実の点検、私のLINEへの承認依頼、承認後の実際の投稿、数字の取り込みとダッシュボードへの反映です。テストとして、写真2枚のカルーセルを実際に1本、フィードに投稿しました。ここまでは、決まった時刻に自動で回っています。

まだ人の手が要るもの

承認です。私がLINEで返事をしないと、1本も投稿されません。ここは意図的に人を残しています。「来週の火曜の朝に出す」と予約して自動で出す形は、別のSNSで動かしている予約投稿の仕組みを、こちらにも組み込めると分かっていますが、今はつないでいません。最後に人が一度見る、という関所を先に置きました。

まだ分からないもの

肝心の、予約への効果です。保存やリーチが伸びるのか、その先で予約が増えるのかは、数字が返ってきて初めて分かります。「旅館 インスタ 成功事例」と検索して、ここに来てくださった方には正直に書きます。予約が何件増えた、という数字を出せる段階ではありません。予約まで届いたかを数える設定を、いま仕込んでいる最中です。数字が取れたら、あらためて書きます。景気のいい数字を先取りして書くより、確かめてから書く方を選びます。この記事で「こうするといい」と書いたことも、実績で裏を取ったものではなく、今の運用で私たちが選んだ判断です。実際の数字での答え合わせは、これからです。

明日そのまま試せる、手を動かす6つのステップ

ここまでの話を、明日そのまま試せる形にまとめます。特別な道具は要りません。AIや自動化がなくても、手でこの順番でできます。宿の担当者が1人でも、下の6つを上から順にやれば、最初の数本までたどり着けます。

1
手持ちの写真を1か所に集める。 パソコンやスマホに散らばっている写真を、1つのフォルダにまとめます。お客様が写っているものは、許可の問題があるので、この時点で外します。
2
1枚ずつ開いて、使える写真だけ別の場所に移す。 ファイル名やフォルダ名で判断せず、実物を見ます。使うかどうかは、ピントが合っているか、暗すぎないか、今の季節と合っているか、宿の雰囲気が伝わるか、の4つで決めると迷いません。使うと決めたら、見たままの短い説明(「黒い丸い浴槽に張った湯」など)をメモに添えておくと、あとで投稿文が速く書けます。
3
写真に短いキャプションを書いて、出す前に予測を一言メモする。 キャプションの型は「写真の説明を1行 → 宿からの一言 → よければお越しください」で十分です。ステップ2でメモした説明が、そのまま1行目に使えます。書けたら「この写真なら、いつもより保存されそう」といった予測も一言メモしておくと、あとで実際の反応と見比べられます。
4
投稿の前に、自分以外の人に一度見てもらう。 スタッフでも家族でもかまいません。写真と本文が合っているか、事実と違うことを書いていないか。作った本人は、自分のミスに気づきにくいからです。
5
Instagramアプリで、写真とキャプションを付けて投稿する。 出したら、数日待ってから、実際の反応をステップ3のメモと見比べます。いいねや保存は、数日かけて伸びることがあります。出した直後の数字だけで、良し悪しを決めないことです。
6
写真は「2週間被らなければいい」で使い回す。 一度使った写真を二度と使わないと決めると、すぐに在庫が切れて止まります。2週間空ければ、同じ写真でも印象は変わります。

この6つを支えている考え方は、3つに集約できます。3つとも、AIや自分が出したものを、「別の何か」と突き合わせているだけです。相手が違うだけなんですよね。

1
名前で当たりをつけるのはいい。決めるのは実物を見てから。 ファイル名やフォルダ名での絞り込みは「速く候補を出す」ためだけに使い、採用は必ず実物で決めます。25枚くらいなら、1枚ずつ開いても半日はかかりません。
2
予測を書かせるときは、過去の実数を横に置いて、分布で見る。 「どれくらい伸びると思う?」とだけ聞くと、強気の数字が返ってきます。複数本まとめて並べると、1本ずつでは見えない傾きが出ます。過去の投稿の実数を横に置くと、その傾きに気づけます。
3
作った本人以外の目を、必ず1回通す。 私たちは、下書きを書くAIと、点検するAIを分けています。作った本人に「これでいいですか」と聞くと、たいてい「いいです」と返ってきます。これはAIに限らないと思います。人が見てもかまいません。作った人以外が、一度見る。それだけで、通ってしまうズレが止まります。

どれも、新しい技術ではありません。むしろ古い当たり前です。実物を見る、過去の数字と比べる、他人に見てもらう。私がこの1日で一番学んだのは、AIが速くなるほど、この古い3つを飛ばしたくなる、ということでした。出てきたものが立派なので、確認しなくていい気がしてくるんです。たぶん、逆です。1日で組めるということは、1日で間違いも公開できる、ということなので。

あの前菜の写真に「今夜の甘味です」と付けて出さずに済んだのは、たまたま念のため開いてみたからでした。次も気づける保証はないので、この3つは、私が思い出すのではなく、手順の中に固定しました。宿のInstagramを立ち上げるとき、まず手を付けるのは、映える写真を撮ることではなく、この選び方を仕組みにすることだと思っています。

投稿の中身そのもの、たとえば宿のどんな一面を言葉にすると反応が良いのかについては、別の記事にまとめています。あわせて読んでいただけると、投稿を作るところまでつながります。

よくある質問

旅館のインスタは、映える写真がないと始められませんか。

いいえ、新しく撮らなくても始められます。多くの宿には、料理・客室・お風呂・景色の写真が、すでにたくさんあります。まずやることは、撮ることではなく、今ある写真から使えるものを選ぶことです。私も、お預かりした325枚から使う25枚を選ぶところから始めました。

手持ちの写真をAIに選ばせるとき、何に気をつければいいですか。

ファイル名だけで選ばせないことです。名前と中身は、思っている以上に食い違います。私の場合、ファイル名で候補を絞ったあと、採用する写真は必ず実物を1枚ずつ開いて確かめました。名前で当たりをつけるのは速さのため、決めるのは実物を見てから、と分けるのがおすすめです。

旅館のインスタは、フィードとストーリーのどちらから始めるべきですか。

まずはフィードから整えることをおすすめします。フィードの投稿は、あとから見返す人に残る資産になります。ストーリーは24時間で消えるので、日々の細かい発信に向いています。私たちも、消えないフィードの投稿を先に整えて、そのあとにストーリーの運用を足していく順番にしました。

旅館のインスタは、どれくらいの頻度で投稿すればいいですか。

続けられる頻度で決めるのがいいと思います。私たちは、下書きの生成が週2回の朝に自動で回るようにしました。数を増やすより、止まらないことを優先しています。写真も「一度使ったら二度と使わない」という厳しいルールをやめて、「2週間のあいだ同じ写真が被らなければいい」に緩めたら、仕組みが回り始めました。

旅館のインスタは、予約や売上につながりますか。

その効果は、いま計測を仕込んでいる最中です。予約まで届いたかを数える設定を整えて、数字が取れたら、あらためて正直にお伝えします。景気のいい数字を先取りして書くより、確かめてから書く方を選びます。今お伝えできるのは、写真の選び方と投稿の作り方という、その手前の手順です。

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宿のInstagramやSNSの立ち上げ、AIを使った運用の相談を承っています。私自身が、自社の旅館とお預かりした宿で、同じ型を毎日使っています。支援内容のくわしい説明は「宿のAIマーケティング支援」のページをご覧ください。

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