宿泊業の人手不足対策を、「採用」以外で
考える(仕事を3つに仕分けて、必要な人数を設計し直す)

人が採れない。募集を出しても、応募が来ない。宿泊業では、これがめずらしい話ではありません。だから「採用を頑張る」の前に、私はもう一つの対策を考えました。必要な人数そのものを、設計し直す、という方法です。仕事を「人がやる・AIに渡す・そもそもやめる」の3つに仕分けると、何人で回すかは動かせます。地方で創業140年・全9室の宿を運営する当事者として、実際にやったことを正直に書きます。

人手不足のなか、人を増やさずに運用を設計し直している創業140年・全9室の温泉旅館
FIELD — RYOKAN / JAPAN  ·  この旅館

先に2つ、正直にお断りします。1つめは、私たちの宿の具体的なスタッフ人数の内訳は出しません。人数を細かく書くと、宿が特定されるためです。代わりに、必要な人数を減らすための「考え方」を全部お出しします。2つめは、この宿はまだ営業の再開前で、準備の段階だということです。本番のお客様を迎えてからの数字は、これから計測します。ここに書くのは、その準備期間に、スタッフ同士の業務で毎日動かして確かめてきた設計です。

先に結論。人手不足の宿がまず変えるのは「仕事の数」

人手が足りないとき、多くの宿はまず「どうやって採用するか」を考えます。もちろん、それも大切です。ただ、宿泊業は、採用そのものが年々むずかしくなっています。募集を出しても、応募が集まらない。この現実は、あとで公的なデータでも確かめます。

だから私は、採用と並べて、もう一つの対策を先に置きました。人を増やす前に、必要な人数そのものを減らす、という考え方です。減らすのは人ではありません。人がやる「仕事の数」のほうです。手順は、大きく5つに分けられます。

1
いまある仕事を、全部書き出す。宿で日々発生している作業を、朝から夜まで一つずつ並べます。頭の中にあるうちは、減らしようがありません。
2
1つずつ「人がやる・AIに渡す・そもそもやめる」に仕分ける。この3つに分けるのが、この記事の中心です。仕分けた瞬間に、必要な人数の絵が変わります。
3
「人がやる」に残した仕事にこそ、人を集中させる。接客や、心を込める対応は、人に残します。減らすのはあくまで、繰り返しと、無くても回る作業です。
4
いちばん小さい仕事ひとつで、渡し方・やめ方を試す。全部を一度に変えません。失敗しても影響が小さい作業から始めます。
5
うまくいった仕分けを、記録して広げる。合わなければ戻します。合ったものだけを、他の作業にも広げます。

ここから先は、この5つを私が実際にどうやったかの記録です。うまくいった話だけでなく、つまずいた話も、まだ確かめきれていない話も、正直に書きます。AIの具体的な使い方の各論は、別の記事に分けています。この記事は「何人で回すかの設計」に絞ります。

宿泊業の人手不足は、公的なデータでも構造的に深い

「うちの宿だけ、人が採れないのだろうか」。そう感じている方に、先に伝えたいことがあります。人が採りにくいのは、あなたの宿が特別だからではありません。宿泊業という業種の、構造の問題です。ここは私の実感だけでなく、公表されている統計で確かめます。数字はいずれも、各機関の公表資料で確認しました。確認した日は、2026年8月18日です。

まず、帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査」です。この調査で、非正社員の人手不足を感じている企業の割合を業種別に見ると、旅館・ホテルは2025年10月の調査で59.0%と、51の業種の中でいちばん高い水準でした。2025年は、4月が51.8%、7月が51.7%、10月が59.0%と、高い状態が続いています。直近の2026年4月の調査では38.5%まで下がりましたが、それでも人手不足を感じる企業が、3社に1社を超えています。

公的な統計も見ます。厚生労働省の雇用動向調査では、宿泊業・飲食サービス業の「欠員率」(人が足りていない求人の割合)が、2023年に6.1%まで上がりました。産業の中でも高い水準です。2024年は4.4%に下がりましたが、それでも全産業の平均である2.9%を大きく上回っています。

もう一つ、人の出入りの激しさもあります。同じ雇用動向調査で、宿泊業・飲食サービス業は、人が入る割合(入職率)も、辞める割合(離職率)も、全産業の中でトップ級です。採っても辞めていきやすい構造がある、ということです。

政府も、この状況をはっきり言葉にしています。観光庁と厚生労働省が関わった2025年6月の資料では、宿泊業について「他業種と比較して欠員率が高く、構造的な課題として人手不足に陥っている」と書かれています。同じ資料によると、宿泊業の従業員数は2024年時点で58万人で、コロナ前の2019年の65万人まで戻っていません。

ここまでの数字が伝えているのは、一つのことです。宿泊業の人手不足は、頑張りが足りないから起きているのではなく、業種の構造として起きている、ということです。だとすれば、対策も「もっと頑張って採る」だけでは足りません。採る以外の打ち手を、採用と同じ重さで持つ必要があります。

私が「採用」より先に、必要な人数を決め直した順番

ここで、私自身の順番を書きます。かっこいい戦略から始まったわけではありません。私が現場にAIを増やした出発点は、人が採れなかったことでした。

私は地方を拠点にしています。宿の運営に加えて、広告やSEOのようなマーケティングの仕事も自社でやっています。都市部と違って、こうした専門のスキルを持つ人が、近くにたくさんいるわけではありません。求人を出しても、応募が集まりにくい。移住を前提にした採用も考えましたが、条件を整えるだけで時間がかかります。そのあいだにも、宿の準備は進めないといけません。

人手が足りないとき、選べる道は3つあります。人を増やす。外注する。AIを使う。私は3つとも、順番に検討しました。

1
人を増やす。王道です。ただ、募集から入社まで時間がかかり、入社後も一人前になるまで育成の期間が要ります。地方だと、応募を集める段階からして時間がかかりました。
2
外注する。採用より早く動けます。ただ、依頼のたびに費用がかかり、任せた分だけ、判断のやり方が社内に残りません。契約が終わると、そのやり方も一緒に消えます。少人数でやっていくには、この積み上がらなさが合いませんでした。
3
AIを使う。繰り返しの多い仕事なら、指示の型さえ作れば、採用や外注より早く動かせます。小さく試して、合わなければその日のうちにやめられます。契約更新も、退職の手続きもありません。この身軽さが、うちの規模とスピードに合っていました。

固定費の話もしておきます。人を一人採用すると、成果があってもなくても、毎月の固定費が発生し続けます。宿の売上にまだ波がある段階で、固定費を先に積むことには慎重でした。AIは、使った分だけの費用で、小さく始められます。

ここで大事なのは、順番です。私はいきなり「AIを入れよう」と決めたのではありません。人が採れないという現実にぶつかって、初めて「そもそも、この仕事は人がやる必要があるのか」を問い直しました。その問い直しが、次の3つの仕分けにつながります。この順番については、人を増やさずに事業を広げるという考え方を、別の記事「少数精鋭という経営判断(なぜ人数を増やさずに事業を広げるのか)」でもう少し広く書いています。

仕事を3つに仕分ける。人がやる・AIに渡す・そもそもやめる

ここが、この記事の中心です。必要な人数を決めているのは、じつは「仕事の数」です。だから、人数を動かしたいなら、仕事のほうを動かします。私は、宿で発生する仕事を、次の3つに仕分けました。

1
人がやる仕事(人に残す)。お客様をお迎えする接客、清掃、調理、そして一度きりの重い判断や、感情が絡む対応です。社外に出る文章や、お客様への大事な連絡も、最後は必ず人が見ます。ここは効率化の対象にしません。
2
AIに渡す仕事(実行する人を替える)。仕事そのものは残りますが、手を動かす役をAIに替えます。数字の集計、毎日決まった連絡、よくある質問への一次対応、記録の整理などです。人は、その結果を見て判断するところだけを担います。
3
そもそもやめる仕事(仕事自体を無くす)。人がやる前提だった作業のうち、よく見ると無くても回るものを、丸ごと無くします。同じ情報を何か所にも伝え直す作業や、「念のため」で続けていた定例の確認などです。
仕事を3つに仕分ける図。人がやる(接客・清掃・調理・重い判断)、AIに渡す(数字集計・決まった連絡・一次対応・記録整理)、そもそもやめる(二重の伝え直し・念のための定例作業)の3分類で、必要な人数を設計し直すことを示す図

この3つに分けると、必要な人数の見え方が変わります。多くの宿は、無意識に「全部を人がやる」を前提にしています。だから、仕事が増えると、人を増やすしかなくなります。でも、②と③に動かせる仕事が思ったより多い。②で実行者を替え、③で仕事自体を無くすと、①に残る仕事はぐっと減ります。①が減れば、必要な人数も減ります。

ただ、②と③の境目は、いつもきれいには分かれません。「毎朝、数字を目視で確認する」という作業は、AIに見張らせれば②ですが、人が毎朝見に行くこと自体をやめる、と考えれば③でもあります。どちらに置くかで迷ったら、私は「人がその作業に費やす時間がゼロになるか」で判断します。ゼロになるなら、実質は③です。

この記事では、①に何を残し、②③に何を動かすかの「線引き」の各論までは踏み込みません。補うこと・あえて補わないことの線引きは、別の記事「少人数運営の宿が、AIで補っていること・あえて補っていないこと」に詳しく書いています。ここでは、3つに分けると必要人数が動く、という設計の話に絞ります。

全9室を増員なしで受ける想定で、実際に組んだ設計

考え方だけだと、絵に描いた餅になります。うちの宿は、全部で9室の小さな宿です。この規模を、営業を再開したあとに人を増やさずに受ける想定で、3つの仕分けを実際にどう当てはめたかを書きます。まだお客様は迎えていませんが、仕分けそのものは、準備期間のいまもう動かしています。

②AIに渡した仕事の例

まず、実行する役をAIに替えた仕事です。分かりやすい一つが、朝の連絡です。うちは、現場の連絡をぜんぶ一か所のチャット(Slack)に集めていて、そこに自動で動く仕組みを常駐させています。私たちは、これを「AI女将」と呼んでいます。

この仕組みが、毎朝、その日の段取りと、その日の宿泊のお客様の一覧(組数・人数・特記事項)をまとめて配信します。時間になると、部屋割りを確定させ、翌週のシフトが足りているかを確認して、足りない日には印をつけて知らせます。夜には、その日のまとめを責任者に送ります。派手な自動化ではありません。毎日繰り返す連絡を、決まった時刻に、決まった形で、忘れずにやる。それだけです。ですが、この地味な連絡こそが、いちばん人の手を空けてくれます。中身は「Slackに常駐するAIスタッフ「AI女将」は何をしているか」で詳しく見せています。

数字の見張りも、AIに渡しました。毎朝、決まった数字を自動で集めて、前の日と比べて異常がないかを確認し、おかしければ人に知らせます。人がやるのは、その知らせを見て「では、こうしよう」と決めるところだけです。集めて、異常を見つけて、知らせる、まではAIがやり、判断だけを人に上げます。AIの具体的な使い方の各論は、「宿泊業の人手不足をAIでどう補ったか(実際にやっている運用)」にまとめています。

③そもそもやめた仕事の例

次に、仕事そのものを無くしたものです。私は、これがいちばん人数に効いたと感じています。

一つめは、同じ情報を何か所にも伝え直す作業です。以前は、一つの変更があると、本人に伝えて、現場に伝えて、台帳を直す、という3往復が発生していました。これを、責任者がチャットに1行書くだけで、全部が自動で流れる形にしました。3往復という作業そのものが、無くなりました。

二つめは、新しく入った人のために、AIへ知識を教え込む特別な作業です。ふつうは、管理画面を開いて、マニュアルを登録して、という手間がかかります。うちは、現場で毎日起きている「質問と答え」が、そのまま宿の教科書になっていく設計にしました。だから、誰かが「AIに教える」ための特別な作業をしなくてよくなりました。

三つめは、毎朝、人がすべての数字を目視で見に行く作業です。これは、AIの見張りに置き換えたことで、人が毎朝それを見に行くこと自体をやめました。異常があったときだけ、人が数分、対応を判断します。

①人に残した仕事

そのうえで、人に残した仕事があります。お客様のお迎えとお見送り、清掃、調理、そして一度きりの重い判断です。スタッフ同士の感謝のメッセージや、表彰も、AIには決めさせません。効率化の対象と、心を込める対象を混ぜないこと。これが、いちばん大事な線引きだと思っています。

この設計で効いているのは、派手な売上の数字ではありません。「小さな人数で、これだけの幅を落とさず回せている」ことのほうです。宿の準備と、広告やSNSのような別の仕事を、同時並行で見ています。全部を人でやろうとしたら、地方ではとても足りませんでした。念のため、もう一度書きます。これは営業再開前の準備期間に、スタッフ同士の業務で確かめてきた手応えです。本番のお客様を迎えてからの効果は、これから数字で確かめます。

「では、必要な人数はどこまで減るのか」。この問いに、私は人数の数字では答えていません。人数を細かく出すと、宿が特定されるためです。代わりに、こう言えます。②と③に動かせた仕事の分だけ、同じ人数で受けられる仕事の幅が広がりました。何人を何人にした、という数字ではなく、①に残した仕事に人をどれだけ集中させられたかで、私はこの設計の効きを見ています。

必要な人数の設計で、つまずいた3つの失敗

いいことばかり書くと、フェアではありません。この設計を進める中で、実際につまずいた3つを書きます。

1
渡しすぎて、中身が見えなくなった。AIに任せる範囲を広げるほど、一つひとつの判断の中身を、人が把握しきれなくなる場面がありました。任せることと、丸投げは違います。いまは、社外に出るものと、影響の大きい判断には、必ず人が最後に目を通す工程を残しています。
2
「例外の日」に、仕組みが手を離した。本番の前に、架空のスタッフ7人で、仮想の1ヶ月を最初から最後まで通してみました。急な欠勤、当日のキャンセル、月末の締め日。荒れた日をわざと盛り込みました。すると、平常の日は完璧に回るのに、例外の日になった瞬間に、仕組みが黙り込むことが分かりました。この方法で見つけた穴は、15個ありました。仕組みは、うまくいく日を前提に作りがちです。でも、現場が助けてほしいのは、例外の日です。だから、例外の日を先に机の上で起こしておく。この作業を飛ばすと、必要な人数の設計は、平常時にしか通用しません。
3
人にしかできない仕事まで、削りそうになった。効率を優先しすぎて、本来は人が時間をかけるべき対応まで、AIに寄せそうになったことがあります。一度きりの重い判断、感情が絡む対応、お客様への大事な連絡は、渡す範囲から明確に外しました。先に「繰り返しが多く型にしやすい仕事」と「一度きりで人の判断が問われる仕事」を仕分けておくと、この削りすぎを防げます。

2つめの「架空スタッフ7人で1ヶ月を通す」は、少し変わったやり方に見えるかもしれません。ですが、必要な人数を本気で設計するなら、平常時だけでなく、いちばん荒れた日に何人要るかまで見ておく必要があります。そこを見ずに人数を減らすと、忙しい日に現場が壊れます。

今日からできる、必要な人数の見直し3ステップ

「うちでもできるのか」という方向けに、今日から手をつけられる形にします。専門の知識がなくても、この順番で見当がつきます。

1
1日の仕事を、朝から夜まで全部書き出す。誰が、いつ、何をしているかを、一つずつ紙に並べます。繰り返しの多い作業には、印をつけます。頭の中にあるうちは、減らせません。まず見えるようにします。
2
1つずつ「人がやる・AIに渡す・そもそもやめる」の3つに仕分ける。接客や心を込める対応は①に。繰り返しの作業は②に。よく見ると無くても回るものは③に。迷ったら、「その作業に人が費やす時間がゼロになるか」で判断します。書き出した作業に、だいたいの所要時間と、1日あたりの回数もメモしておきます。「所要時間×回数」が大きい作業から②か③に動かすと、人の時間がいちばん多く空きます。人数の話をする前に、この「空く時間」で見ると、どこから動かせばいいかがはっきりします。
3
いちばん小さい②か③を、ひとつだけ試す。全部を一度に変えません。失敗しても影響が小さい作業から、ひとつだけ渡すか、やめてみます。うまくいけば広げる、合わなければ戻す。それだけです。可逆な小さい実験から始めるのが、いちばん安全です。
必要な人数の見直し3ステップの図。1日の仕事を全部書き出す、1つずつ人がやる・AIに渡す・そもそもやめるに仕分ける、いちばん小さい仕事ひとつで試す、という順番を示す図

この3ステップは、営業していない宿でもできます。むしろ、開ける前に仕分けておくほうが、あとから直すより楽です。②で「どこまでAIに任せ、どこから人が見るか」の線引きに迷ったら、私が実際に使っている基準を「「AIに任せる/任せない」の線引きをどう決めているか」に書いています。

この人数設計が向いている宿と、向いていない宿

すべての宿に、同じ形が当てはまるとは思っていません。向き不向きも、はっきり書いておきます。

この考え方が向いているのは、繰り返しの多い作業を日常的に抱えている宿、地方で採用に苦戦している宿、そして人数を増やさずに続けたい小さな宿です。うちがまさにそうでした。繰り返しと、無くても回る作業が思ったより多く、そこを②③に動かせたぶん、①に人を集中できました。

逆に、慎重に見極めたほうがいいのは、対人のサービスそのものが価値の核になっている宿や、一度きりの重い判断が多い場面です。ここを効率で削ると、宿の良さが痩せます。人数設計は、あくまで「①に残す仕事を、いちばん大切にするため」の道具です。①を削るための道具ではありません。この順番を取り違えると、人手不足の対策のはずが、宿の質を落とすことになります。

最後に、これは大事なことなので書いておきます。AIに任せるのは、人を減らすためではありません。人が、人にしかできないこと、たとえば大事な判断や、お客様へのおもてなしに集中するためです。必要な人数を設計し直すというのは、人を切ることではなく、限られた人の時間を、いちばん価値のある場所に集める、ということです。

よくある質問

宿泊業の人手不足対策は、採用を頑張るしかないのでしょうか。

採用は大切な打ち手の一つですが、それだけではありません。私は、採用の前に「その仕事は、本当に人がやる必要があるか」を見直しました。仕事を「人がやる・AIに渡す・そもそもやめる」の3つに仕分けると、必要な人数そのものを減らせます。人を増やす前に、仕事の数を減らす。この順番をおすすめします。

人を採用せずに、宿を回すことはできますか。

すべてを人なしで回すことはできません。お客様をお迎えする接客や、清掃、調理のような仕事は、人にしかできません。私がAIに任せているのは、数字の集計や、決まった連絡、記録の整理といった繰り返しの仕事です。人にしかできない仕事に人を集中させるために、それ以外を減らす、という考え方です。

AIを入れると、スタッフの仕事は奪われますか。

私の考えは逆です。AIに任せるのは、人を減らすためではなく、人が人にしかできない仕事に集中するためです。繰り返しの連絡や数字の集計をAIが引き受けるぶん、スタッフはお客様への対応に手をかけられます。効率化する仕事と、心を込める仕事を、はっきり分けて設計しています。

まだ営業していない宿でも、この設計は試せますか。

試せます。私たちの宿は、営業の再開に向けた準備の段階です。本番のお客様を迎えてからの数字は、これから計測します。ただ、仕事を3つに仕分ける作業は、営業していない今の段階でもできます。むしろ、開ける前に仕分けておくほうが、あとから直すより楽です。

小さな宿がAIを導入するのに、大きな費用はかかりますか。

具体的な金額は、宿が特定されるため出していません。ただ、私たちは特別なシステムを買ったわけではなく、決まった手順をAIに持たせて、決まった時刻に動かしているだけです。いちばん小さい仕事ひとつから始めて、合わなければその日にやめられます。小さく試せることが、人を採用する場合との大きな違いです。

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「人が採れない」「少ない人数でどこまで回せるか」のご相談を承っています。私自身、人が採れないところから、必要な人数を設計し直した当事者です。当事者として、正直にお話しします。AI導入の支援内容は「AI導入支援」のページをご覧ください。

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